見栄っ張りのバカダンナほど、腹立たしいものはない! と、不満をぶちまけるのは、東京都在住のパート勤務・Fさん(41)。小6の長女と小4の長男といっしょに、2LDKのマンションに住む夫(38)の知ったかぶりが、とにかくヒドいというのだ。
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「そうそう、知ってた」。これがわがバカダンナの口癖なの。クイズ番組を家族で見ると夫は得意げに「○□△?」と誰よりも早く解答する。そして半分以上は不正解なの。
そんなことどうでもいいのにさ。正解が発表されるたびに、「そうそう、これだよ、これ」「ああ、そっちかぁ。知ってたやつだ」って、見苦しいったらありゃしない。立て続けに不正解のときは「考えすぎちゃった。知ってたほうでよかったんだな」って、かっこつけるの。
しかし、血は争えないね。最近は小4の息子もクイズに目覚めてダンナとふたり張り合って答えをいい合ってるの。ダンナが正解、息子が不正解のときは「だから、わかんないことはパパに聞けって」って鬼の首でもとったよう。反対に息子が正解で、ダンナが不正解のときは大変よ。
「あ、そう。それはパパ、知ってたけど、問題に欠陥があるよ」と、うんちくでごまかすの。
笑っちゃったのは、息子がダンナに「TPPって何?」って聞いたとき。ダンナってば「秋葉原から出たアイドルグループだろ」っていったのよ。息子が、「それはAKB」っていうと「そうだよね。そっちじゃないよな」。
聞いちゃいられないって。これ以上、父親の威厳を落とすと教育上よくないからさ。「んもう、お父さんったら冗談好きなんだから。日本の参加をめぐって賛成派と反対派で議論になってるTPPって知ってるくせに?」って助け船を出したわよ。
※女性セブン2011年12月1日号