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ユニクロ柳井正氏の名言「十戦十勝ほど怖ろしいものはない」

震災、不況、円高閉塞感が漂う時代である。「仕事が思い通りにいかない」「壁にぶちあたって前に進めない」などと思い悩んでいる人は少なくないはずだ。そんな時こそ、幾多の困難を乗り越えてきた、ユニクロを展開するファーストリテイリングの社長・柳井正氏の声に耳を傾けてはどうか。ここではそんな彼の名言の一部を紹介する。

* * *
ユニクロを展開する柳井正・ファーストリテイリング社長は自らを「一勝九敗の人生」と評している。

1998年、大阪アメリカ村に出店した都心型一号店は、郊外型と同じ売り方をして失敗。前後してイギリスに乗り込み、「3年間で50店舗」の目標を掲げたものの、こちらもことごとく失敗してしまった。柳井社長は「失敗に早く気づくことが大事だ」と言う。

〈ほとんどの人が、失敗しているのに失敗したと思わない。だから余計失敗の傷口が深くなる。「回復の余地なく失敗する」ということは、商売や経営の場合「会社がつぶれる」ことを意味する。「会社を絶対につぶしてはいけない」ということが、すべての根本だ〉

その上で、自分で計画を立案し、実行して失敗を経験するのが一番いいと言う。ここが違ったな、ということがハッキリわかり、次に繋がると言うのだ。

〈十戦十勝ほど怖ろしいものはない。一勝九敗だからこそ、ひとつの成功に深みがあり、次につながる大きなパワーが生まれるのだ〉

※SAPIO2011年12月7日号

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