今期ダントツの高視聴率を誇るドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系、毎週水曜22時~)。第8話(11月30日放送)で松嶋菜々子(38)演じる三田の過去が明らかになり、さらに盛り上がっているが、人気の秘密をについて、同作の脚本家・遊川和彦さん(56)とプロデューサー・大平太さん(46)が解き明かしてくれた。
実は『家政婦のミタ』のタイトルやコンセプトは、3年前に決まっていたという。大平プロデューサーはこう話す。
「ひとつ屋根の下に他人が生活するとドラマが起きる、というのがホームドラマの王道ですが、もっと自然な形で他人をかかわらせたかった。そこで遊川さんから提案されたのが、家政婦でした。当初はコメディータッチのストーリーも考えましたが、もっと人間の奥深いところまで掘り下げたいと、途中でかなり路線が変わったんです」
そもそも、美人で華やかな役が多かった松嶋菜々子が三田灯役に決まったのはなぜなのか?
「家政婦っぽくなくてギャップがある人でいきたいと話し合い、遊川さんから松嶋さんの名前が。企画には自信があったものの、ドキドキしながらオファーすると、面白がってくれて。松嶋さんはタイトルの6文字で決めたそうです(笑)。“コメディーにもシリアスにもどちらにもなる可能性を感じられた”といって快諾してくれました」(大平プロデューサー)
恵一役の長谷川博己(34)については、「4人の子持ちに見えないかもという不安もありましたが、お会いしてみると長谷川さんも“流されるタイプ”に見えた。恵一っぽい」と脚本の遊川さんが抜擢。
「普段はかっこつけてるだけで、男は流される動物なんです(笑)。長谷川さんはかっこ悪い人をどこまでもかっこ悪く演じられる。それこそすばらしい」(遊川さん)
※女性セブン2011年12月15日号