10月にリリースしたコラボレーションアルバム『1969』の快進撃が止まらない由紀さおり(63)。アメリカのiTunesジャズチャートで1位を獲得したほか、カナダの同ワールドミュージックチャート1位。日本でも最新のオリコンチャートで7位にランクインし、これは女性歌手としては史上最年長のトップ10入りだ。
そんな由紀さおりだが、実は37才のとき、子宮筋腫を患っている。長く悩み、子宮全摘出手術の決断は4年後の41才のときだった。その間、子宮内膜症も併発。当時を知る由紀の知人がこう語る。
「ホルモン治療という選択もあったんですが、それもしないままに、由紀さんは子宮全摘手術を選んだんです。“ホルモン治療をすると声が低くなる”からっていってました。自分の声を愛してくれたお母さんのためにも、声が変わる可能性のある治療はできなかったんでしょうね」
成城松村クリニックの松村圭子院長は、当時よく使われていたホルモン治療ののみ薬に、ダナゾールというものがあったという。
「子宮内膜症の組織に直接作用するのですが、声が低くなったり、毛深くなったり、ニキビができたりなど、男性ホルモンのような副作用がありました」(松村院長)
由紀は20才のとき、1度目の結婚をしている。相手は10才年上だったが、14年目に離婚。そして、前述の子宮全摘手術後に出会ったのが、アメリカ在住の日本人男性だった。交際の末に再婚を考えるも、デビュー直後から個人事務所を起こすなど芸能活動をサポートしてきた母が猛反対した。
「由紀さんは仕事を辞めて、彼の住むアメリカへ行くつもりでした。でも、お母さんが彼女の歌声をあきらめきれなかった。そんな母親の気持ちを由紀さんも無視することはできませんでした」(前出・知人)
結果的に、恋人より母をとったことで、彼との間に距離もできた。
その母は1999年にがんで他界。一周忌が終わった2000年に由紀はその男性と8年越しの愛を実らせた。しかし由紀は仕事を辞められなかったため、日本を拠点に。彼はアメリカを拠点に生活するという事実婚ゆえ、すれ違うばかり。結局ふたりの関係は2006年に終わりを迎えている。
※女性セブン2011年12月15日号