ついに発売が開始された年末ジャンボ(第614回全国自治宝くじ)。このシーズンになると宝くじファンの間で必ず交わされるのが、連番派か、バラ派かという話題。
それぞれに違った楽しみ方があるようだが、宝くじには実はその両派の楽しみを味わえたり、“当たるとデカい”買い方があると宝くじ評論家の長利正弘さんは話す。
「みずほ銀行直営の売り場(多くの場合、銀行に隣接している)では、単純なバラか連番しか買えません。でも、販売を委託されている全国1万余の民間の売り場なら、知る人ぞ知る買い方が可能な場合が多いんです」(長利さん)
今回はそんなツウな買い方の一部を紹介しよう。
■バラでも前後賞!の「タテバラ」
「『バラ30枚』をそのまま買えば、宝くじは文字通りバラバラ。ところが、『タテバラ30枚』といって購入すると、同じ組で、前後3つの番号が連続しているくじを購入することができるのです」(長利さん)
例えば、
【1セット(袋)目】10 組134931、01 組147902、92 組150773…(中略)…29 組121060の10枚
【2セット(袋)目】10 組134932、01 組147903、92 組150774…(中略)…29 組121061の10枚
【3セット(袋)目】10 組134933、01 組147904、92 組150775…(中略)…29 組121062の10枚
という組み合わせになるのだ。「タテバラ30枚」なら、バラの「番号調べの楽しさ」をそのままに、1等前後賞で「3億円」も狙えるという欲張りな買い方ができる。
「30枚以上買う場合には、是非一度、試してみてください」(長利さん)
■豪快に狙う「ぶっ通し」
売り場で「連番30枚」といった場合、「1セットの10枚」は連番でも、2セット目、3セット目の番号とは連続していないセットを渡されるのが一般的だ。ところが「ぶっ通しで30枚」という指定をした場合、「10組134930から10組134959までの30枚」というように正真正銘の連続番号を買えるのだ。
「もし『100枚ぶっ通し』で買えば、下2ケタが00~99までそろうのです」(長利さん)
これなら下1ケタの7等300円10枚と、下2ケタの6等3000円1枚の計6000円が確実に当たる。もちろん、1等前後賞への期待も膨らむというわけ。
■欲張りなあなたには「ダブル・トリプル」
同じ番号を2枚買えたら、当せん金も2倍に…。そんな願いを実現するのが「ダブル」。【1セット目】も10組134930~10組134939なら、【2セット目】も10組134930~10組134939となる買い方。なぜこんなことが可能かというと、宝くじは01組100000から100組199999までの1000万枚を1つの単位(ユニット)として販売しているためだ。ダブルはこの発行制度を利用した購入法。今年の年末ジャンボは66ユニットの販売を予定しているから、同じ組・番号のくじが66本存在するというわけだ。
「さらに、『ダブル』の上をいく『トリプル』なら、1等前後賞合わせて9億円を手にすることも理論上は可能です」(長利さん)
ただし、この“ツウ”な購入法、可能かどうかは、売り場の規模や在庫状況によっても変わってくる。まずは売り場で確認しよう。
※女性セブン2011年12月15日号