3年にわたるロングラン放送がついにフィナーレ! 2009年から毎年末、放送されてきたNHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』の最終章となる第3部(10~13話、毎週日・午後7時30分~)が12月4日から始まる。
雄々しい明治の男たちを描くため、本木雅弘(45)はテレビに映らない努力をしてきた。
日露戦争で、連合艦隊の作戦参謀としてロシア・バルチック艦隊を迎え撃つ秋山真之。国家の命運を握る若い参謀役を託されたモッくんの意気込みもまた、ハンパなかった。
チーフ・プロデューサーの藤澤浩一さんがいう。
「本木さんは撮影中の3年間、他のドラマや映画の出演を全部断って、真之役に専念しました」
クランクイン前には、少しでも真之に近づくため、広島・江田島にある海上自衛隊幹部候補生学校に2日間体験入学をした。若い学生たちとともに起床ラッパで飛び起きたり、短艇(ボート)に乗り込むなど自衛隊特有のハードな訓練を黙々とこなした後は、校舎のトイレ掃除まで行ったという。
「本木さんは寝ているシーンの姿勢も実にピシッとしていました。自衛隊学校での厳しい訓練のたまものでしょう」(藤澤さん)
本木はスタッフの間で“資料読みの鬼”としても知られる。
「本木さんは真之に関するあらゆる伝記や写真を自ら集めて年代ごとにファイリングし、撮影直前までそのファイルを何度も見直していました」 (藤澤さん)
努力と気迫が実り、「撮影時、本木さんは秋山真之そのものでした」(藤澤さん)という。第3部でも本木の迫真の演技から目が離せない。
※女性セブン2011年12月15日号