「速水もこみち、小栗旬、竹中直人、武田真治らは、このメーカーのフィギュアの熱狂的なファンらしく、かなりのコレクターだそうです。特にもこみちは、自宅に大きな専用ショーケースを置いて並べているほどで、かなりのコレクションをそろえているとか」(芸能関係者)
こうした芸能人コレクターの間で話題を集めているのは、香港で2000年に生まれた「ホットトイズ」のフィギュアだ。ホットトイズは、ここ数年で名実ともに急成長を遂げ、いまや世界的な人気を博しているフィギュアメーカー。2007年には、日本法人も設立されている。
このフィギュア、日本でもすごい人気だ。
12月10日に、オフィシャルフラッグシップ・ストア「トイサピエンス」が東京・原宿にオープンするのだが、インターネット上でプレオープン招待券(12月3~9日で計600名限定)の応募を受け付けたところ、商品の購入が必須の条件にも関わらず、応募が殺到。わずか数分で全日程が埋まってしまった。オープン当日には入場制限や、整理券の発券も予定されているほどだ。
いったいどこが人気の秘密なのか? フィギュア業界の関係者が解説する。
「人物フィギュア造型の精密さに尽きます。主に6分の1サイズ(全長約30cm)の映画フィギュアシリーズを手掛けているのですが、基本的にすべて作品が俳優本人の肖像権をクリアしていて、気味が悪くなるくらい本人に似ているんです」
圧倒的な造形力で、肖像権にうるさいといわれるブラッド・ピットに業界初のフィギュア化を公認させたとの逸話もある。ほかにも、マイケル・ジャクソン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ハリソン・フォードといったハリウッドの大物たちのフィギュア化を次々と実現。日本人では、映画『カムイ外伝』の松山ケンイチや、映画『GOEMON』の江口洋介、大沢たかおらのフィギュアも製作している。
最近では11月に、ジョニー・デップ本人も監修として携わったフィギュア(『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』)が発売。このフィギュアにも、予約が殺到した。
「ジョニー・デップのフィギュアは、これまでフィギュアに興味のなかった人たちも反応しているようです。ホットトイズ社は“フィギュア=オタク”というイメージを打ち壊して新たなユーザー層を開拓するという戦略があるのでは? 秋葉原でなく、原宿に店舗を構えるのもその戦略のひとつでしょう」(前出のフィギュア業界の関係者)
気になるフィギュアの値段は1体につき相場はだいたい2万~3万円と、ちょっと高めだが、日本への本格進出でブームはさらに加熱しそう。