今期ダントツの高視聴率を誇るドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系、毎週水曜22時~)。第8話(11月30日放送)で三田の過去が明らかになりさらに盛り上がっているが、人気の秘密を脚本家の遊川和彦さん(56)が解きあかしてくれた。
子供たちのキャスティングで最初に決まったのは、長女役の忽那汐里(18)だった。
「以前出演していたポッキーのCMを見て強いイメージを感じていたので、長女役にぴったりだと思ったんです」(遊川さん)。
ちなみに、ほかの3人はオーディションで発掘された。実は、阿須田家のきょうだい構成は、遊川家と全く同じ。
「長女や長男はしっかり者で末っ子は甘えん坊、といった、きょうだいの中でポジションみたいなものってありますよね。でも、次男ってそういうのが薄いでしょう? これは次男であるぼくの実感ですが、次男っていうのは“ぼくはこういう人間です”っていうのを、何かの形でアピールしなくちゃいけない。それが海斗にとっては、“有名私立中学にはいること”なんです」(遊川さん)
さらに視聴者の心を掴んで離さないのは、やはり登場人物の“人間臭さ”。
「三田以外の登場人物は、みなだらしないでしょう?(笑い)人間を演じるというのは、だらしないところとか情けないところも演じるということ。かっこばかりつけて演じたって、面白くはならないとぼくは思うんです」(遊川さん)。
その思いがこの作品で十二分に表現されている。それこそがヒットの秘訣なのかも。
※女性セブン2011年12月15日号