夏に次いで、電力需要の多い冬。停止中の原発の再稼働が見込めないなか、政府はとくに電力不足が心配される関西電力と九州電力管内の企業や家庭に、12月19日からそれぞれ10%、5%の節電を要請することを決めた。
一方、電力各社は原子力発電から火力発電へのシフトによって生じるコスト増を、電気料金の値上げでカバーする動きを見せている。節電は、今後も家計にとって重要な課題であり続けそうだ。
「生きたカネは使うが、死にガネは使わず」がポリシーの大阪をはじめ、ムダを徹底的に嫌う関西人のおばちゃんたちに、いますぐ仕える節電術を教えてもらおう。
大阪府堺市に住む48才の主婦・Aさんは、こんなルールを紹介してくれた。
「シーツとかセーターとか、“大きい洗濯物”のときは仕方なく洗濯機を使うけど、下着とかシャツくらいの小さな洗濯物やったら、自分で風呂にはいったときに手洗いすんのが、ウチのルール。
家族はブーブーいうたね。特に主人は口をとんがらせて“なんで、自分で洗濯せなアカンねん!”なんていうてきたけど、“私が先に死んだときに、つましく暮らしていくための予行演習や!”と一喝してやったわ」
ただし、夫は一時、必死の抵抗を見せたとか。
「ずーっと、夫の下着が干してないねん。“どうしたんやろ”と思うてたら、同じ下着を1週間以上着続けてたんやわ! さすがにくさかったのか、最後は自分で手洗いしててん」
さらに、大阪府大阪市の43才主婦・Bさんからはこんなアイデアも。
「生粋のなにわっ子の私の大好物はたこ焼きとお好み焼き。週に一度は家でも作らんと何か調子が出えへん! ただねぇ、たこ焼き器やホットプレートは消費電力がメチャ高い。考え抜いてガスコンロで作ろうと、試しにフライパンで、たこのはいった生地をお好み焼きみたいに焼いてみたら、これが意外とウマかった!
それから、携帯用のガスコンロでできる鍋料理も定番。ご飯も鍋で炊いてるんやけど、これもふっくら炊けてなかなかウマい。鍋にすると、料理の熱で部屋が暖まるから、暖房もいらんしね。それに、おいしい鍋料理を食べると、家族の笑顔で心も温まるゆうんかな、一石二鳥や。去年の同じ月と比べてみたら、1か月の電気料金が30%もダウン! 久しぶりに外にお好み焼きとたこ焼き食べに行こうかなー」
※女性セブン2011年12月15日号