男ってやつは、いくつになって子供の気持ちを持っているもので、そこが魅力だという女性もいますが、妻にしてみりゃ「いつまでもバカなことをいってるんじゃないよ」ってなお話。埼玉県に住むAさん(48)も、そんな子供みたいなバカダンナ(46)に困り果てているひとり。ロックだかなんだか知らないけど、はあ、ほんと迷惑…。
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「ダンナさんて、お仕事は?」
これまで同じことを何度聞かれたか。それもこれも原因はひとつ。ダンナの髪形がロン毛だからなんです。「芸術家ですか?」とか「職人?」とかいう人もいて、そのたびに、ダンナは「いやいや」と手を振るけど、得意満面。
正解は金物店の三代目。さすがに、店にいるときと配達のときは、後ろでひとつに縛っているけど、仕事以外でどこかに出かけるときは、玄関先で束ねたひもをバサーッと女優みたいにほどく。シャンプーのCMじゃないんだからさ~。
ダンナの同級生の女の人はそのロン毛を「『東京ラブストーリー』のころの江口洋介みたい」っていうけど、もっと上の世代の人は「金八先生」って。
10代のバンドやってたときと同じ髪形は誇りで、本人はかなりイケてると思っているみたい。
そのころの同級生はみんなサラリーマンになってるから、ロン毛をやってるのはうちのダンナだけ。それが自慢らしく、「あいつら、型にはまっちゃって」と得意顔。「いくつまでその髪形?」って聞いたら、「69才」とやけにキッパリ。理由は「ロック(69)だから」と真顔でいって家族中が脱力。「あんたは内田裕也か」っていいそうになったわ。
※女性セブン2011年12月15日号