年収1000万円超は当たり前といわれるテレビ局員たちにも“厳冬”がやってきた。
フジテレビは、業界最大手であるにもかかわらずダウン傾向。ある30代社員は、「個人によって支給額に差は出るが、3~5%は下がっている」という。ただしそれでも支給額は「130万円以上」(30代社員)だ。
同じく30代のTBS社員は、「2009年に約3割カットの大幅ダウンがあり、その後も毎年数万円ずつ減額されている。局内では“ベイスターズが片付けば下げ止まるかも”なんて噂もあるが、期待は薄い。ウチのドラマにかこつけて、“ボーナスも『南極大陸』だ”という自虐ネタが流行ってます」と話す。
テレビ朝日も「前年比10万円以上の下げ幅だった」(40代社員)という。
最も厳しいのは日本テレビだ。40代社員がいう。
「ウチの局では5月、8月、11月、2月の年4回に分けてボーナスが支給されるのですが、今年初めの給与体系の改定で実質的な大幅カットになった。昨年までは1度に約30万円、合計で120万はもらえていたが、この冬は一ケタしかもらえなかった社員もいる。つまり、かつての3分の1の額しかもらえないんです。会社は年間の売上高に加え、16段階の個人評価を加味してボーナスを算出しているというが、ほとんどの社員が中から下のランクです」
羽鳥慎一、西尾由佳理など、日本テレビのアナウンサーが今年続々フリーになり退社したが、その理由はここにもあるのかもしれない。
※週刊ポスト2011年12月16日号