結婚しないで趣味に走る男性が増えているというが、一方で結婚してもなお趣味を優先する夫もいる。千葉県に住む専業主婦のHさん(38)の夫(38)は、とにかくフィギュアに熱をあげているという。家族みんなが困り果てているという夫のマニアっぷりに、Hさんが物申す!
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そもそも大学のアニメ同好会で知り合ったダンナ。私はアニメキャラ好きの気持ちは誰よりわかる妻だと思うよ。それでも最近のダンナはどうかしてるわ。いつの間にか、頭の中の8割がフィギュアで、残りの2割で生活してる。それに本人が気がつかないってところが家族の悲劇なのよ。
ダンナの四畳半の部屋には全面ガラスの飾り棚が4つあって、特撮ヒーローや映画キャラクターのフィギュアが、目がチカチカするほど並んでいる。人に聞かれると「何体あるか、数えられるうちはまだまだシロウトだよ」だって。
で、いま、フィギュア部屋がどうなっているか、私も知らないの。「勝手に部屋を掃除するな! ほこりがたつだろ!」と怒鳴られて以来、はいってないから。もちろん子供にも部屋にははいるなって厳命してる。「ガラスケースだから危ない」とかいってるけど、本心はフィギュアに触られたくない、ガラスケースに指紋をつけられたくない、とかそんなとこ。
それでも「四畳半の小宇宙」とかいって、ひと部屋で完結していれば、目のつぶりようもあったわよ。ところが最近、家の中のいろいろなところに進出してきたの。「パッケージも大事なコレクションの一部だ」と空き箱を床の間に積んでいたかと思えば、私のクローゼットの奥からもドッサリ。子供部屋のベッドの下にもびっしり。
それで「おれはオタクじゃない。美少女フィギュア好きのオタクと一緒にするな。おれのコレクションは大人のインテリアだ」なんてよくいうわ。
※女性セブン2011年12月22日号