「今年の春から、45年間無縁でありました父と同居しております。三世代の同居です」
香川照之(46)が突然、父・市川猿之助(71)との三世代同居を告白したのは9月27日、『四代目・市川猿之助襲名発表』会見でのことだった。このとき、市川亀治郎(36)の“猿之助”襲名という歌舞伎界のビッグニュース以上に世間の注目を集めたのが、香川とその長男・政明くん(7)が親子揃って歌舞伎界入りすること、そして45年間親子関係を築けなかった香川と猿之助が歴史的雪解けを果たしたことだった。
会見には、2003年に脳梗塞を患って以来、会話が不自由で公の場には出ていなかった猿之助もひさしぶりに姿を見せ、記念の3ショットとなった。
その後、猿之助の妻で、2009年3月に肝不全で亡くなった藤間紫さん(享年85)に代わって猿之助を支えてきた女性・A子さんも香川の自宅で同居していることが発覚したが、誰もが、猿之助・香川親子は仲良く一緒に暮らしているものとばかり思っていた。
だが…猿之助と親しい歌舞伎関係者はこう話す。
「実は、猿之助さんとA子さんは、あの会見以降、一度も香川さんの家に帰っていないんです。会見のときはまだ入院中で、それからしばらくして退院したんですけど、猿之助さんが“あの家には帰りたくない”といい出したんです。それで困ったA子さんは、猿之助さんを連れて、彼の軽井沢の別荘で暮らし始めたんです」
1か月ほど軽井沢で暮らした後、11月に東京へ戻ってきた猿之助とA子さんは、冒頭のホテルで再びふたりきりの生活を始めた。つまり、三世代同居は完全に解消となってしまったのだ。
「香川さんは45年の時間を一気に取り戻そうとしたんでしょうね。猿之助さんに“お父さん、ぼくはこうやりたいんです”とか“こんなことをさせてほしい”と自分の気持ちを熱くぶつけたんです。しかし、猿之助さんにしてみれば、いきなりあれこれいわれたものだから“重い”“息苦しい”となってしまったようなんです。香川さんと暮らし始める前までは、A子さんとふたりきりで悠々自適に暮らしていたわけですから、そもそも同居すること自体、煩わしく思うのは当然ですよね…」(前出・歌舞伎関係者)
しかし、三世代の同居を難しく感じていたのは猿之助だけではない。一方の香川の家族も苦悩していたという。
「猿之助さんはパーキンソン症候群という病気を患っていて、その影響からか精神的に追い詰められるときがあって、夜中に奇声をあげたり、塞ぎこんで“死にたい”といい出したりすることもあったそうです。
これを、香川さんのふたりのお子さんたちがかなり気にしてしまったようで‥‥。香川さんの奥さんも、そんな状況に疲れ切ってしまっていたようですよ。特に下の子は今年、幼稚園の受験だったので、一時はお子さんを連れて家を出ようと考えたこともあったそうです」(芸能関係者)
もちろん猿之助にも、そんな香川たち家族の不安な思いは伝わっていたはずで、それも同居拒否のひとつの要因になったのかもしれない。
※女性セブン2011年12月22日号