歯に衣着せぬ物言いで投資家から圧倒的な支持を得ているカブ知恵・代表取締役の藤井英敏氏。同氏がこれから「上がる株」として注目しているのはゲームソフトの不具合検査などを手掛ける「デジタルハーツ」(東証1部・3620)だという。
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ソーシャルゲーム利用者の急拡大に伴い、ゲームソフトの不具合検査(デバッグ)を手掛けるデジタルハーツの業績拡大が期待される。
同社は、ソフト開発市場のグローバル化に伴い、海外におけるデバッグ需要拡大が見込まれることから、2011年7月には韓国で子会社を設立。8月にはタイのデジクラフト社と業務提携を行なうなど、海外拠点との連携を図った営業体制、業務体制の整備、強化に努めている。このように、既に先手を打って、積極的な海外展開を進めていることは高く評価できる。
ニンテンドー3DSなど新型携帯ゲーム機向けゲームソフトのデバッグ需要拡大などが寄与し、2012年3月期中間連結決算は、同社の従来予想を大幅に上ブレ。売上高は従来予想の16.3%増、営業利益は同じく72%増となった。
また、同社は、ネットコミュニティサイト監視の専業大手、イー・ガーディアンとコンテンツ展開支援サービスにおいて業務提携しており、このシナジー効果の発現も今後の期待材料。まだまだ業績躍進の公算は大きいだろう。
※マネーポスト2012年新春号