冬のボーナスシーズンを迎え、家電量販店も賑わいをみせてきている。そこでこの冬の注目家電とその選び方について流通ジャーナリストの金子哲雄氏が伝授する。
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AV・IT機器に関していえば、今年3月末の家電エコポイント終了以降、大画面テレビの売れ行きは不振をきわめている。どのサイズも価格が大幅に下落しているが、他サイズに比べてこれまで値下げ幅が低かった大型の46V型テレビも、ようやくこなれた価格になってきた。これから大画面テレビを購入したい、メインのテレビを買い替えたい、という人は46V型を選ぶのもいいだろう。
HDD(ハードディスク)内蔵ブルーレイレコーダーに関しては、今年の夏まではHDD容量500GB(ギガバイト)のモデルが安かったが、秋以降、より大容量の1TB(テラバイト)モデルの価格も下がってきた。2TBはまだ値ごろ感が薄いので、この冬買うなら1TBの機種がオススメだ。
ちなみに、私がテレビ録画用に購入し、非常に重宝しているのが、『ガラポンTV』(ガラポン/3万3500円)だ。これは、7チャンネル分の全番組をUSB接続の外付けHDDに常時録画し続けられるワンセグ録画機。2TBのHDDでワンセグ番組を7チャンネル×24時間×約2か月分録画できるのだ。しかも、インターネット環境さえあれば、録画データはいつでもどこでも、パソコンやタブレット端末、スマートフォンから視聴できる。
これのおかげで私は、テレビ番組の見落としがなくなった。残念なのは現在のところ、サービスが使えるのは首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)だけだが、テレビ好きの人ならば、買って損はない商品だろう。
※マネーポスト2012年新春号