少子化お背景に公立の中学、高校の統廃合が進む一方で、私立を中心とする中高一貫校への受験熱は高まるばかり。今回、都内の中高一貫校に無事子供を入学させたR40世代のママたちが合格までの道のりをふりかえって座談会を開催!
今回の出席者
Aさん(42)=娘がO女子中学校1年
Bさん(40)=息子がK中学校1年
Cさん(43)=息子がS中学校3年
Aさん:中学受験を決めたのは、地元の公立中学の学校公開で見た授業のレベルが、私の時代と変わりがなかったこと。これじゃあ、勉強が好きな子には物足りないんじゃないかと思いました。
Bさん:息子の学年は中学受験が当たり前という空気で。本人も仲良しの友達が行くから塾に行って中学受験したいと。そんな理由で大丈夫かなと思いながら、勉強するのは悪いことではないし、私もその流れに乗ってしまったところがあります。
Cさん:私は東京出身ではないのでこちらの受験事情がわからず、先輩ママたちに何で中学受験をするのか聞いてまわったら、子供を地元の公立中学に行かせたママが「偏差値が低い学校でも私立に行かせるべきだった」と。公立はよくも悪くも突出したことが許されない面があると聞き、個性をのばしてあげたいなら私立かなと思ったんです。
Bさん:うちの子は塾に行っていれば、自動的に中学に合格できると思いこんでいた(笑い)。
Aさん:たぶん、開成や桜蔭などの名門校を目指す子供は、そのへんの意識からして違うんでしょうね。
Cさん:息子の友人の中には、小4のころ「大丈夫?」と思うくらい勉強していたのに、6年生になったら力尽きちゃった子がいました。そのへんは、4年に1回のオリンピックにピークをもっていくスポーツ選手のコーチの心境かなあ(笑い)。それからうちは、第一志望には合格できなくて、受かったのはほぼノーマークの学校。でも、本人の努力を否定してはいけないので、「きっといい学校なんじゃないかな!」と、必死で励ました(笑い)。
Aさん:親がその学校をダメだというと、子供もダメだと思ってしまう。親が心から「いいよ」と認めてあげることって、とても大事だと思う。
Bさん:うちも第一志望じゃなかったけど、合格したとき「やったね」と抱きしめてあげたんです。男の子でテレもあるのか「あのときは気持ち悪かった」とかいいますけど、実はいい思い出になったみたい(笑い)。
Cさん:でもこれから中学受験をする人にアドバイスするとしたら、夢みたいな学校でもいいので目標を高くもってほしい。この程度でいいやと思うと、その下のレベルにしか行けない。目標が高ければ、成績が下がってもある程度のところに行けると思うんです。
Aさん:ラスト1か月は親子ともども受験の嵐に巻き込まれヘトヘト。下の子のときはもっと余裕をもってやりたい。
Cさん:とにかく受験は、親も体力勝負(笑い)
※女性セブン2011年12月22日号