「AKBメンバーの中で大島優子は、ダンスから、演技、トークまで、何でもこなせる優等生といっていい存在ですからね。最近ではこうしたことに加えて“数字を持っている”という評価も高まっています」(芸能関係者)
AKB48の大島優子(23)がここ最近、男性ファン以外にも女性など幅広い層から人気を集め、存在感を増している。
12月8日、ニホンモニターが発表した『2011年 タレントCM起用社数ランキング』で大島は19社起用で女性部門1位に。2位の前田敦子、篠田麻里子(いずれも17社)と、ほかのAKBメンバーを抑えた。この結果について、アイドル評論家の北川昌弘氏はこう指摘する。
「AKBグループ全体や、複数のメンバーで出演したCMも多いですが、大島さんはその多くに“選抜”されているということ。缶コーヒーから、パソコン、女性用下着までさまざまな商品のCMに起用されていますから、男女、年齢問わず幅広い世代から支持を集めているひとつの証拠といえます」
CMだけではない。出演ドラマも好調だ。香里奈、吉高由里子らと共演した“月9”『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)は、初回視聴率17.0%を記録。その後も、高視聴率をキープし、12月5日放送分までで平均視聴率15.57%と、「ここ最近の“月9”の中では、合格点といえる数字」(テレビ局関係者)を残している。
同ドラマでは大島は、恋愛に消極的な22才の派遣社員役。キスシーンもあり、ベッドシーンでは下着姿も披露し話題を呼んだ。元々、子役出身で、ドラマや映画への出演経験も多く、演技力に定評があった大島だが、今回の演技でさらに評価は高まっている。
前出の北川氏は「香里奈さん、吉高さんにもひけをとらない存在感を発揮している」といってこう続ける。
「ベッドシーンなどで男性ファンが注目した効果も高視聴率の背景にはあると思います。“私、バージンなんです…”というセリフにドキッとしたファンも多いはず(笑い)。でも、それだけじゃない。女性視聴者の支持も集めていたとみています。派遣社員で恋にも仕事にも悩む大島さんの役は、男勝りなイベント会社スタッフ役の香里奈さん、就活に失敗したキャバ嬢役の吉高さんよりも、F1層(20~34才女性)といわれる視聴者が感情移入しやすい役だった。その役を、とても自然に等身大の女性目線で丁寧に演じている。
AKBには“恋愛禁止”の鉄の掟がありますから、恋愛に奥手という今回の役はある意味では彼女のイメージのままで、やりやすい設定だったかもしれませんが、今後は、サスペンスや事件モノなど、自分と違うイメージの役をどう演じるのかが、女優として飛躍できるかどうかのカギとなってくるでしょう」