投資情報サイト「東京IPO」「東京CFD」の編集長を務め、IR説明会、セミナーなどを多数行なう西堀敬氏が、これから「上がる株」として注目しているのは「セブン銀行」(ジャスダック・8410)だという。
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セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行は、首都圏の商業施設などグループ外のATM設置推進で攻勢をかけている。2011年度にグループ外設置台数を約950台まで増やし、合計約1万6300台にする計画だ。これにより、2011年度の利用件数は前年度比6.2%増の6億4700万件を見込む。
同社のビジネスモデルは、提携金融機関が発行したカードで同社のATMから顧客が現金を引き出す度に、提携金融機関から手数料が入る仕組み。この手数料収入が同社の収益の柱となっているが、利用件数の拡大により、さらなる手数料ビジネスの進展を図っている。
2012年3月期中間決算は、経常利益が前年同期比4.9%増の157億1000万円と、足元の業績は非常に堅調だ。7月から、セブン-イレブンなどに設置したATMから24時間海外に送金できるようにするなど、新たな金融サービスの拡充にも邁進。まだ成長余地は高い。同社株は配当狙いで物色される傾向が顕著で、権利落ち日前までの上昇を狙って、早めに仕込みたい。
※マネーポスト2012年新春号