7月に米ロサンゼルスの自宅で首を吊って自殺した伊良部秀輝氏(享年42)は、現役時代に独特の言動で「トラブルメーカー」といわれてきたが、死後もトラブル続きだった。
自宅前に飾られた現地の友人・知人らの供花が何者かに荒らされ、同氏が指導していた野球少年からの手紙が破り捨てられる事件が起き、自殺に至った原因も明らかになっていない。「家族宛ての遺書があった」とも伝えられるが、夫人はその内容を明かしていない。 夫妻を知る人物が語る。
「ラブちゃん(伊良部氏の愛称)は“将来は子供を日本で育てたい”といっていたのですが、夫人は日本に戻るといろいろ騒がれると心配し、日本に戻るつもりはないようだ」
一部では離婚していたと報じられたが、事実ではなかった。
「資産などは夫人が相続したそうですが、プール付きの豪邸には住まず、近くに家を借りて2人の子供を育てている。おそらく自宅は売りに出していると思いますが、夫人はラブちゃんの思い出を早く忘れたいと考えているのでしょう。ショックからはだいぶ立ち直ったようで、最近では笑顔も見せているようです」(同前)
年末には伊良部氏が契約していたマネジメント会社が音頭を取って「天国の伊良部秀輝を激励する会」が催され、夫人も出席する予定。「簡単なスピーチをすると思います」(球界関係者)という。
指導者として日本球界への復帰を望み、「恩返しをしたい」と語っていた伊良部氏。様々な意味で野球ファンをドキドキさせてきた彼の「遺言」は、ぜひ知りたいところだ。
※週刊ポスト2011年12月23日号