国立社会保障・人口問題研究所が18~34才の独身男女を対象に行った調査(11月発表)によれば、「男子の61.4%、女子の49.5%が恋人なし」で、「恋人がいない男女」の割合は過去最高なのだという。“草食系”という言葉が頻繁に使われていることからもわかるように、恋人を作らない、あるいは恋人を欲しがらない若者たちが増えているのだ。
しかしながら、その一方で異性に対して積極的な男女もしっかりと存在している。『59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋』(美術出版社)などの著書があり、若者の恋愛事情に詳しい女性コラムニスト・アルテイシアさんはこう話す。
「いわゆるヤンキー男子や小悪魔系女子など、“狩猟系”の人たちはモテることに心血を注いでいる。女性慣れしていてガツガツいく男性にはセフレもたくさんいて、“将軍様”状態。なかには、携帯にセフレ専用の“大奥フォルダー”を持っている強者もいるほどです」
自分からアプローチはせず、とにかく待ちの姿勢を崩さぬ草食系に対して、自分から積極的に恋愛を仕掛けていく肉食系。そこに生まれた恋愛格差は広がる一方なのだという。
それなのに、前出の調査で「いずれ結婚したい」と答えたのは男女ともに9割強。結婚願望はむしろ高まっていることが明らかになっている。それがどんな現象に結びついているかというと…。
「結婚はもちろんしたいですよ。でも、いいなと思う人はみんな40代以上の既婚者ばかりなんです」
というのは、神奈川県在住の会社員B子さん(25才)。
「同年代の男の子はお金がないうえに“何がしたい?”“どこに行く?”ってデートの行き先も決められなくて頼りない。その点、年上の男性は女の子が喜ぶツボを心得ているし、お姫様扱いもしてくれる。知らない世界をたくさん見せてくれるから一緒にいて楽しいんですよ」(B子さん)
今年、芸能界でも話題になった年の差婚。婚活ブームの火付け役となった『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などの著書があるコラムニストの白河桃子さんは、一般人の間にもこうした年の差カップルが増加するのではないかと予測する。
「未婚のまま生涯を終える男性がいるのに対し、何度も結婚して子供をたくさんつくっている男性もいます。つまり、経済的にも甲斐性のあるひとりの男性が、生涯に3人ぐらいの女性を引き受けて子供を産ませ、養うという“時間差一夫多妻”現象が起こっているんです」
※女性セブン2011年12月22日号