幸せな新年を迎える前の喚問――大掃除。だが、なかなか大掃除は難しいもので、37才主婦のA子さんは昨年の失敗体験をこう嘆く。
「2010年の大掃除で大量の不用品が出たのに、すでに年内の資源と不燃ゴミの収集が終わってしまっていて。ゴミと一緒に年を越しました」
収納アドバイザーの畑農靖子さん(Studio HAGA)は、「掃除と片付けは別もの。片付けを済ませてから掃除をするのが正しい」という。
「片付けはものの必要性を見極め、不用品を家から減らすことが基本。必ず捨てるものが出るので、大掃除前に済ませておくのがいい。ゴミを新年に持ち越しては縁起も悪いので、収集に間に合うように2011年はせめて20日以前に済ませては。ものが減れば大掃除の手間も減ります。10個より、5個のものを拭くほうが早いし、何もない場所をサッと掃除したほうがラクですよね」
1日で片付けるのは大変なので、おすすめは“日替わり小片付け”。月曜日は衣類、火曜日は食品、水曜日は洗面所、木曜日は玄関……と無理せず1日1~2時間ずつ順番に行っていく。キッチンや洗面所などは、びんや缶、ペットボトルの収集日前に設定するのがおすすめ。
準備としては、普段使っていなくてもエプロンと軍手を着用。燃焼用・不燃用のゴミ袋を用意し、装備からやる気を高める。捨てることが苦手なら、「衣類はゴミ袋4つ分を処分する」など目標を決めると効果的。週末は家族でリビングと各自の部屋を。子供たちに処分目標のゴミ袋数を与えて、競い合わせるのもひとつの手。家族全員でイベントとして取り組もう。
※女性セブン2012年1月1日号