今年3月から行方不明になっていたレポーターの奥山英志さん(享年61)が、亡くなっていたことが明らかになった。今年4月に東京・調布の神代植物公園で首を吊った状態で見つかった遺体が、指紋などから奥山さんだったことが確認された。
近年の奥山さんは、仕事や女性関係で悩んでいたという。“元祖・事件レポーター”としてワイドショーなどで活躍してきた奥山さんだが、テレビレポーターのレギュラーは2001年以降なくなり、2002年に吉本興業に移籍してからはイベントや結婚式の司会業などで生計を立てていた。彼と親交のあったレポーター・三井三太郎氏はいう。
「移籍した直後に会ったときは、“週に1回か、月1本仕事があればいいほうだよ”なんていってました。奥ちゃんは年々仕事が減っていて、最後の仕事は2010年の2月だったそうです。貯金をしっかりしていたというから、それを切り崩して生活をしていたんでしょうね」
川崎市内の家賃約11万円、2LDKマンションにひとりで暮らしていた奥山さんは、独身だったが、一度は結婚まで考えた恋人がいたようだ。
「その女性は数年前に名古屋で暮らす母親にも紹介していたそうで、真剣に結婚まで考えていたそうです。でもいまから1年ほど前に別れてしまったみたいで、そのころから奥ちゃんは、酒を飲んでいても、最初の20分くらいは明るいんだけど、急に暗い顔をして、彼らしくない“生きるとは? 死ぬこととは?”といった死生観について語り出したりしたんですよ。“最近、おれ、うつっぽいんだよね…”と弱音を吐いたりして、“元気がないから、お酒たくさん飲んじゃうんだけど、全然酔えない”なんて嘆くんですよ」(前出・三井氏)
仕事の激減、婚約者との破局、次々と襲った不運が、明るかった奥山さんを追い詰めていったのかもしれない。
※女性セブン2012年1月1日号