iPhone4Sがau、ソフトバンクから発売されて2カ月。「実際どっちがいいの?」論争はまだ結論は出ていないものの、iPhone自体が強いことは電気通信事業者協会が発表するキャリア別契約者純増数の結果を見ても明らかといえよう。
11月8日に発売された10月の純増数はソフトバンクが24万7600件、2位のauが19万6900件、NTTドコモが8万9600件となった。そして12月7日に同協会から発表された11月の純増数でもiPhoneを有するキャリアが強く、1位はソフトバンクで31万2000件、2位はauの14万8100件、3位はNTTドコモの11万1600件となった。
このように、iPhone効果は契約者数に影響を与えているものの、auとソフトバンク、どちらが優れているのか? について「海外」に絞った記事がネットの一部で波紋を呼んだ。それは、ITmedia +Dモバイルに12月7日に掲載された「通信事業者を選べない?――au版iPhone 4Sの国際ローミング、パケット代に注意」という記事で、507ツイートを獲得し、フェイスブックの「いいね!」は219件、そして、2ちゃんねるのまとめサイトでも取り上げられている。
記事の書き出しは「KDDIが提供している『海外ダブル定額』は、海外でも1日2980円でパケット定額が利用できる。だが『iPhone 4S』を利用する場合、この定額サービスが適応されないケースもあるので注意が必要だ」と始まり、auのiPhone4Sでは、海外の通信事業者を手動で選択できないため、国によっては青天井になってしまう恐れを指摘する。
そして、(日本からの渡航者の多い)韓国では両キャリアともパケット定額が適用されたが、オーストラリア・シドニーではパケット定額可能な状況にならなかった(定額が適用される現地の通信事業者に接続されなかった)ため、記者は「せっかくiPhone 4Sを海外に持ち出しているのだからTwitterやFacebookなども利用したかったが、従量料金でのパケット利用は後からの課金が怖くて利用をためらってしまった」と結んでいる。
この実験結果に対し、ツイッター上では「これはやばい、要注意」「iPhoneを購入する時、結構重要なポイントだよね?パケ代●十万とか笑えないし…」と語る人がいたほか、「あ、すでに私は人柱になりました。ヨーロッパでは全然使えない」と体験者も登場。だが、「KDDIの広報の方は後日、この弱点を改善するとおっしゃっていました。しばらく待ちましょう」とauの今後に期待する人も。
また、2ちゃんねるのスマートフォン関連話題を扱うまとめブログ「SUMA4速報」でも、この件について「『au版iPhone』は、海外でパケット代青天井だから要注意な!」と題されたスレッドが紹介された。ここでは、「SB-iPhoneは空港降りて電源降りたらペケポン♪って国際ローミング注意のSMM来る。超親切」(原文ママ)など、ソフトバンクの「ご注意メール」を便利とする声や、ほかにも、「iPhone持って海外行くと自動で色々やってくれて驚くよね au版はめんどくさそうっていうかガラケーかよ」などソフトバンクが便利だとする声も書き込まれていた。