12月16日(金)公開の映画『ミッション:インポッシブル / ゴースト・プロトコル』のプロモーションのため、11月30日、トム・クルーズ(49)が今回も日本に来てくれた。実に27時間の滞在という超強行スケジュールでの来日であったが、着いてすぐに空港に集まったファン達に40分という長時間、サインや写真撮影のサービスをしてくれたトムはさすが、ファンを大切にするナイスガイである。
これまでの『M:I』シリーズのプロモーションではお台場ジャックや新幹線のぞみ貸し切りなど、実にユニークなことに挑んできたトム。今回の来日では東京・押上の東京スカイツリーを訪問し、東日本大震災の被災地復興応援フラッグを届けるという“ミッション”をやり遂げた。
そんなトムの勇姿を確認しようと、先日行われたこの最新作『ミッション:インポッシブル / ゴースト・プロトコル』のジャパンプレミアに行ってきたわけだが、今回も命懸けで作品に挑む彼の姿に記者は打ちのめされてしまった。
【オレがやらなくて誰がやる。スタントなし、地上828mの超絶アクション】
これまでの『M:I』シリーズでもトムの作品に対するストイックすぎる姿勢は際立っていた。地面ギリギリに落っこちる宙吊りアクションや、CG加工なし、スタントなしというガチの姿勢で挑んだ地上600mでの断崖絶壁ロッククライミングなどなど…。
このような危険なアクションシーンを完璧にこなすため、50歳を目前にした現在でもトレーニングを欠かさないトムが挑んだ最新作での超絶ノースタントアクションシーン。
それが、既に方々で話題になっている世界一の超高層ビルとして名高いドバイの「ブルジュ・ハリファ」を舞台にした地上828mでのシーンである。その緊張感ある撮影ドキュメントは公式サイトにて確認できるが、もちろんこのビルを舞台にした映画は本作が世界で初めてなので、どんなスタントマンだってこんな高いビルでのスタントはやったことはないだろう。
だったら、オレがやる。オレがやらなくて誰がやる。そんな気迫が伝わってくるこのシーン。一流アスリートのような鍛え上げられた腕でこの世界一のビルの壁を登っていく姿や、命もろとも投げ出す勢いで壁からジャンプする姿は圧巻だ。
本作の中でトムのストイックさが伝わってくるシーンはこのビルシーンだけではない。その鍛え上げられた凄まじい裸の肉体を確認できるシーンもあれば、その直後には全盛期のジャッキー・チェンを彷彿とさせる街中でのトラック飛び込みシーンなどもあり、トムのそんな作品に対する姿勢や愛を楽しむだけでもこの作品は一見の価値がある。
あとは、同映画のセクシー担当であるポーラ・パットンの色香に小生はメロメロになってしまったのでR。と同時に、自らのちっぽけさと、彼にまったく勝てるところがないところで自信喪失という事態になってしまったこともここに報告しておこう。
文/ジャイアント馬鹿(映画ライター)