11月23日、横浜・港北区に商業施設「ヨツバコ」がオープン。現1ケ月たった現在、年末ということもあってますます賑わいをみせているが、激戦区への建設とあって、業界からも注目を浴びている。NEWSポストセブンでは、何故建設しようと思ったのか、また施設オープンにかける想いを、ヨツバコの運営を行なう松井さんにお話をうかがった。
「ヨツバコ」という名前は、大きな箱を互い違いに四つ積み上げたような個性的な建物のデザインに由来する。松井さんによると、港北という地を選んだことについては、人の生活が根付いている場所、さらに若い人たちが多く、今後5~10年間の成長も期待できることがその理由だという。そのような場所に対して、家族が思い出を作ったり、ゆっくり時間を過ごしたくなるような、居心地の良い大きな家というコンセプトを掲げ、開発を進めたそう。
松井さんは「人は“動物”であり、光や緑や風に囲まれることで心地よいと感じるもの。そのような心地よい空間を実現するために、自然光が入り、緑を多く取り入れ、季節などが感じられるように窓やガラス張りの空間を多く作るデザインとしました」と、光が多く流れこむ構造になっている建築デザインの説明をする。
そして実際にお店を入れるにあたり、重視したことは、日常的な価格ながらも、想いや、こだわりを持ったお店であるということ。松井さんは、そのためにヨツバコ運営メンバーが実際にお店に足を運んで誘致活動を行ったと話す。そのうえでヨツバコのコンセプト、デザインテイストに合致し、理解して頂けるテナント様を誘致したというテナントには、デザインインデックスの後藤陽次郎氏プロデュースのインテリア雑貨店「NOTTING HILL HOME」がブランド初ローンチする他、地元で人気のベーカリー「ベッカライ徳多朗」や広東料理「天啓」など、コダワリのある店が並ぶ。
そして松井さんは、「多くの人にYotsubako内で過ごす時間が好きだなと思って頂ける施設となりたいと思っています。大きな施設ではないので、1日中過ごすことは難しいかもしれません。でも、1日のうちで、出勤前に大好きなベーカリーカフェで朝食をとったり、子供の習い事に通わせにきたついでにランチをしたり、同じ趣味を持つ仲間同士でworkshopに参加したり、恋人同士でディナーをとったり、自分なりのYotsubakoの使い方、過ごし方を見つけて欲しい。そして1人でも多くの人にYotsubakoが出来て良かったと思ってもらえたら嬉しい」と語った。
今後の構想として人々により「居心地の良い家」を感じてもらうべく、施設全体としてのサービス品質の強化といったソフト面の向上も考えているとのことだ。