金正日死去のニュースを読み上げたのは、「金正日の最後の愛人」とも噂された美人キャスターだった。2か月間にわたる不在が続いた彼女は、一体どんな女性なのか?
黒のチョゴリ姿で金正日の訃報を伝えたリ・チュンヒさんは、10月19日の番組でニュースを伝えたのを最後に2か月もの間テレビに出ていなかった。1943年生まれの68歳。金正日の動静などを伝える際にだけ登場し、アナウンサーとしては最高の地位を示す「人民放送員」の称号を持ち、「努力英雄」の勲章も受けている。
「平壌演劇映画大学俳優科出身の元女優で、その寵愛ぶりからかつて金正日の愛人のひとりと噂されたこともありました。長期の“不在”も、体調不良が続いていた金正日の看病のためではないかとの観測も流れていた」(朝鮮半島情勢に詳しいあるジャーナリスト)
彼女が号泣しながら告げたのは、金正日が17日午前8時30分頃、列車で移動中に急性心筋梗塞を起こし、心原性ショックを併発して死亡したことだった。奇しくも父・金日成が1994年に亡くなった時と同じ死因だ。
※週刊ポスト2012年1月1・6日号