大ヒットドラマ・映画『セックス・アンド・ザ・シティ』で米・ニューヨークの“顔”となった女優のサラ・ジェシカ・パーカー(46)。ファッションアイコンとしても絶大な支持を得て、ファッションブランドや香水のプロデュースでも成功していると同時に3児の母でもある。ニューヨークを舞台にした話題の新作『ニューイヤーズ・イブ』で1年半ぶりにスクリーンに戻ってきた彼女に、当サイトがインタビュー。彼女にとっての、子育て、そして大人の恋とは?
――今作では、ザック・エフロン、アシュトン・カッチャーなど若手スターからロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリーといったアカデミー賞受賞俳優まで豪華スターとの共演が話題ですね。
サラ:ロマンティックコメディーの巨匠ゲイリー・マーシャル(『プリティ・ウーマン』)の作品だから出たのよ。すごくチャーミングな人。でも、ちょっとズルくって、見かけはおっとりしているんだけど、とてもしたたかで有名な俳優たちをいつの間にか自由に使ってしまうのよ。残念ながら他の役者の人たちとは、出ているシーンが違うからほとんど会わなかったけれど、その分、完成した作品を見るときに、観客と同じようにワクワクしながら楽しめるのがうれしいわ。
――あなたは子離れが上手くできないシングルマザー、キムを演じています。グラマラスなイメージのあるあなたにとって母親役は新鮮では?
サラ:挑戦ってほどでもないけど、楽しかったわ。劇場で衣装係をしているキムは、15才になるヘイリーという娘がいるんだけど、でも、娘はもう母親が望む役割を演じたくないの。外に出ていろんなことを経験したい年ごろなのよ。それは多くの親にとってつらい時期だし、シングルマザーのキムにとってはなおさら。彼女は娘が一緒にいてくれることをとても心強く思っていたから。
――あなたも3児の母親ですが、共感するところはありますか?
サラ:ウチの子供たちはまだ小さいから、そういう葛藤には直面したことはないわね。娘は2 才だしね(笑い)。彼女は自立どころか、私がいなきゃダメ。むしろ私を頼りに生きているんですもの。でも、子離れできない母親って周りではよく聞く話よね。
――あなたも8才から子役として活躍していましたが、自立したい時期はあった?
サラ:私は15才のときはすでにひとりで撮影現場に行っていたわ。母親がついてくることはなかった。まあ、労働基準法がいまとは違っていたから(笑い)
――でも、このヘイリーのようにファーストキスを画策して夜遊びにでかけたい。あなたの娘もそんな年ごろにいずれなりますよね。
サラ:先のこと過ぎてわからないわ。
――子育てのモットーは?
サラ:そうね、まず忍耐。それから子供たちをひとりの人間としてリスペクトすること!
――観客はあなたに『セックス・アンド・ザ・シティ』のヒロイン“キャリー”のようなファッショナルブルでロマンチックな恋を期待していますが、今回はそれはナシ?
サラ:キムは、離婚をしてそれほど時間が経っていないから、恋とはちょっと距離をおこうとしているの。でも、それはどうなるか…見てのお楽しみね!
取材・文■立田敦子
【公開情報】
大晦日のニューヨークを舞台に、死期が迫った病人と看護師の交流、1年前の大みそかに遭遇した女性を忘れることができない男、偶然再会した元カップルなど、8組の人々の恋愛模様などが繰り広げられるロマンティックコメディー。出演はロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリー、アシュトン・カッチャー、ジョン・ボン・ジョヴィ、ザック・エフロン、リー・ミシェル、サラ・ジェシカ・パーカーほか。2011年12月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。