経済評論家の森永卓郎氏は来る平成不況、ハイパーデフレに備え、「ハイパー節約」に励んでいる。森永氏がサラリーマンにハイパー節約を推奨する。
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「ハイパーデフレ」に対する備えは、「ハイパー節約」をして、キャッシュを貯め込んでおくことだ。「節約ぐらいしている」という人が多いかもしれないが、それは果たして“ハイパー”と呼べるほどの節約だろうか。私の知り合いには、年収300万円で年に100万円ずつ貯金している夫婦がいる。
奥さんは週に1回だけスーパーに行き、メニューを考えずに、とにかく安くて量のあるものだけを買い込む。家に帰ってから食材を並べてメニューを考えるのだ。旦那さんは誘われても一切飲みに行かず、コーヒーも会社のものしか飲まないという。
私も「週に2日、1円もお金を使わない日を作る」という節約法を実践している。都内の移動は電動自転車を利用し、食事はテレビ局のロケ弁や、ストックしてあるカップ麺などで済ます。飲み物は空のペットボトルにお茶のティーバッグと水道水を入れて、携帯する。水を注ぎ足せば1つのティーバッグで3回分(1.5リットル分)は使える。
※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より