2003年12月以来の療養生活が続く雅子さま。2005年1月の一般参賀で公の場にでてからは、すこしずつ外出の機会も増えていた。
そんな状況下で、極めて異例ともいえるプランが浮上した。2006年8月、皇太子ご一家は約2週間にわたってオランダで静養されたのだ。
当初は、公務ではなく私的なご訪問とはいえ、警護を日本から同行させなければならないため、それに伴う莫大な費用がかかるといった批判の声も出た。だが…。
「オランダでは、雅子さまも愛子さまも、日本では見ることができないような弾けんばかりの笑顔を見せられ、国民を驚かせました。それだけオランダでの日々は、雅子さまにとって充実したものだったのでしょう」(皇室記者)
帰国後、医師団はオランダ静養について、「自信につながる体験で、今後の治療を進めていく上で有意義だった」と見解を発表するなど、雅子さまにとっては効果的な治療となった。
これが大きな転機となり、公務復帰への期待も一気に高まっていった。
「オランダ静養には一部からは批判もあがりましたが、あの笑顔を拝見して、今後、年に1回は外国で静養されるのもいいかもしれないと感じました。やはり静養は本当にリラックスできる環境でなければ意味がありませんから」(元宮内庁職員、皇室ジャーナリスト・山下晋司氏)
※女性セブン2012年1月5・12日号