いくつになってもときめきを求めるのが女性。若い男相手のときめきもいいけど、長年連れ添った夫にもう一度ときめいてみるのも、なかなか素敵なこと。新潟県の主婦Yさん(55)は、定年を迎えた61才の夫へのときめきを、ひょんなことから思い出したという。そんなYさんが体験談を告白してくれました。
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数年前から地域のボランティアサークルの活動に精を出しています。とくに最近は、私が担当している老人ホームのイベントが近づいているので、忙しくて…。主人の夕食をつくりおきしておいて、一緒に食べられないこともしばしば。それに、一緒に活動しているリーダー格のKさんからも、毎日のように打ち合わせの電話がかかってくるようになったんです。彼は40代前半で私よりずっと年下。でも、しっかりしていて頼りになるので、私もいろいろと相談したくて、つい長電話に。
そうしたら、いままで私が何をやっているかなんて興味のなかった主人が、「今日もうちで食べないのか?」とか「こんな時間に電話をしてくるKさんっていうのは、一体どういう人なんだ?」と、しつこく詮索するようになったんです。正直、わずらわしくて、私も適当にあしらっていたら、怒ったのか「もう、いい」といって、部屋に閉じこもってしまって…。
私も忙しいし面倒なので、そのまま放っておいたんですが、あるとき娘から「お父さん、嫉妬してるんじゃない?」っていわれたんです。いわれてみると、確かにそうなのかも…? そう思うと、なんだか主人がかわいく思えてきてしまって…。
それ以来、私も、「ごめんなさいね、明日は一緒に食事できますから」とか、なるべくフォローを入れるようにしたら、少しご機嫌がよくなってきたみたい。
でも最近では主人からの詮索が嬉しくて、Kさんとの電話をわざと見せつけたりもしてますけど…。
※女性セブン2012年1月5・12日号