年末年始に実家に帰る人は多いはず。久しぶりの実家にリラックスする人も緊張する人もいろいろだけど、親の顔を見て子供に戻っちゃうなんていうパターンも。新潟県在住の主婦Nさん(43)の夫(42)は、実家のこたつに入ると豹変してしまうタイプだという。みっともないくらいバカダンナの姿にNさんも、呆れるばかり!
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普段は頼りになるダンナなのに実家のこたつにはいったとたん、人が変わる。姑を「ママ」って呼んだら最後、あっという間に子供にかえるのよね。その子供っぷりといったらうちの子の教育上、いかがなものか…ってレベル。
恥ずかしげもなく「ママ」を連発して「オレのちゃんちゃんこ、ない?」だのとコキ使い、食卓に魚が並べば「ママ、身ーして」(身をほぐしての意)と焼き魚のお皿を姑の前に。「もう、しょうがないねぇ」って、姑は姑で満面の笑みを嫁の私に見せつけてくれちゃって。
結婚したばかりのころは、何だこりゃ!って衝撃を受けたけど、最近は、まぁ、一種の親孝行と割り切って見て見ぬふりすることにしたんだけどさ。
でも2010年の末はダンナ、軽くK点越えしてくれたわ。いつもより1日早く帰省して掃除の手伝いをし始めたダンナ。張り切って物置を片づけてたら「おおい、いいもの見つけたぞ」と手に凧を持って出てきたの。
「そういえば、凧揚げ上手だったのよね」姑のひと言でエンジン全開。「よおし、久しぶりにやるか」
子供のころは空き地の多い場所だったらしいけど、いまやすっかり住宅街。そこで、いい年したオヤジがいきなり凧揚げ始めちゃって。案の定、あっという間に電線に引っかかって電力会社に通報するハメに。さすがにシュンとしていたけど、みっともないったら、ありゃしないわよ。
なのに姑に「高くあがってたよ」となぐさめられたら、「そっ、そっかぁ」て、顔をほころばせる始末よ。はぁ~もうイヤ!
※女性セブン2012年1月5・12日号