東京駅の「東京ラーメンストリート」の店先には、一日中、1時間半待ってでも食べたいという人の列が続くなど、いま“駅ナカ”のラーメン店がブームだ。そこで、全国各地のラーメン約2万杯を制覇し、テレビや雑誌で活躍中のラーメンデータバンク代表取締役の大崎裕史さんに現在の駅ラーメンについて聞いた。以下、大崎さんの分析だ。
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駅ラーメンといえば、利便性はよいけれど、味はいまひとつの店が多かったのですが、ここ数年は「東京ラーメンストリート」のように、味で勝負するラーメン店が増えています。
テーブル席を多く設置し、スタッフに女性を加えるなど、女性客や家族連れが気軽に利用できるように工夫されているのも駅ラーメン店ならでは。
たとえば「東京ラーメンストリート」は、東京駅という立地だからこそ、地方の人がまず立ち寄らない九段や鷺宮といった場所に本店を構える店を選んでいます。旅の途中でこうした名店の味に出合えるのが、駅ラーメンの魅力です。
※女性セブン2012年1月5・12日号