現在日本の政治は「政治主導」とは名ばかりで、官僚主導のまま。日本の政治はどこへ向かっていくのか。そんな現状に対し「言わずに死ねるか!」――政治家経験者による日本政界への提言を聞こう。ここでは“ベレー帽の議員”として知られる長谷百合子氏(64)の話を聞こう。彼女は今何を思うのか。
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天下国家を考える余裕など私にはありません。4年前に脳出血して、左半身に麻痺が残りました。日常生活も人の助けが必要で、週5日、芝浦のリハビリセンターに通っています。
ベッドに座ったままの、こんな見苦しい姿をお見せすることになって申し訳ありません。写真もご勘弁ください。
でもね、最近、自由連合元代表の徳田虎雄さんの本を読んで元気が出たんです。ALSで体がほとんど動かない徳田さんに比べれば、私など幸せな方でしょう。くよくよしないで前向きに生きていこうと思います。
●長谷百合子:1990年初当選。1993年引退。
※週刊ポスト2012年1月1・6日号