11月30日、秋篠宮さまは誕生日会見で「今年は少し私が怠けていたところもあるかと思います」とユーモアを交えながら、「皇太子同妃両殿下のところとの交流については、残念ながらそれほど多くはありません」と皇太子ご一家とこの1年間、あまり交流がなかったことを明かされている。
実際、10月の眞子さまの成人を祝う夕食会に皇太子ご一家は参加されず、11月の悠仁さまの『着袴の儀』の際に行われた夕食会にも、皇太子ご一家は参加されなかった。『着袴の儀』のときは、愛子さまが入院されていて、雅子さまはそれに付き添っていたために欠席となったのだが、もともとこの日は、皇太子ご一家は葉山御用邸でのご静養を計画されており、最初から食事会に参加する予定ではなかったということになる。
両家の溝を生んだ最大の原因は、皇位継承問題といわれる。
「皇位継承順位第3位の悠仁さまが、継承権を持たない愛子さまと、金銭的な面にしてもお世話をする人員にしても、あまりに待遇が違うことに、秋篠宮家としても複雑な思いがあるのだと思います」と宮内庁関係者は語る。
しかし、両陛下の体調が万全でない現在、もっと大事なことがあると秋篠宮さまは気づかれているという。
皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、こう語る。
「秋篠宮さまは、いま皇室が抱えている大変な状況を誰よりも真剣に考えていらっしゃると思います。秋篠宮さまは、皇太子ご夫妻に将来の天皇として、そして皇后としてリーダーシップを取っていってほしいと願われているんだと思います。
だからこそ、会見であのようなことを話されたのは、兄君である皇太子さまに向けて、もっと両家で会う機会を増やして、話し合い、協力しあって、両陛下を助けていかなければならない時期に来ているんだというメッセージを送ったのではないでしょうか」
※女性セブン2012年1月5・12日号