日本でも10年ほど前には、カフェが特集された本がたくさん出版されたり、カフェで聞く音楽のコンピレーションシリーズ「Cafe Apres-midi」が発売されたりと、カフェ・ブームが巻き起こったが、現在はそんな「カフェ」はすっかり定着した印象だ。
しかし、韓国はここ数年が空前のカフェ・ブームらしい。韓国に詳しいライターに、韓国のカフェ・ブームについて聞いた。
「韓国では、今まで“茶房(タバン)”という昔ながらの喫茶店で出されていた、最初から砂糖とミルクが入った甘いコーヒーが主流でした。ところが、2007年『コーヒープリンス1号店』というドラマがヒットして、一躍バリスタが入れる本格コーヒーが流行になりました」
このブームを受けて、スターバックスなどのコーヒー店で本を読んだり、パソコンで仕事をしたり(中にはふりをしている人も!)するのがオシャレとされるようになったそうだ。また、このカフェ人気に便乗して、芸能事務所がカフェの経営に乗り出すことも多いという。
「中でも“Caffe bene”は、現在、スターバックスを抜いて韓国で一番店舗の多いカフェとなりました。このカフェを経営しているのは、サイダスHQという芸能事務所です。この成功を機に、ほかの芸能事務所もカフェを続々とオープンさせました」(前出のライター)