大増税時代に、家計を守るのに四苦八苦している人も多いだろう。そこで、どのように家計を守っていけばよいか、経済ジャーナリストの荻原博子氏が解説する。
* * *
「固定費」はしばしば家計を圧迫します。“再仕分け”で、家計の聖域に踏み込むべきです。
ひとつは自動車。車1台につき、駐車場代や保険料、税金など、年間30万~50万円の維持費がかかります。車のローンを加えると、年間100万円かかっているケースは多々あります。
地方でどうしても車が必要だという場合を除き、車を手放すというのは、家計を一気に“スリム化”するチャンスとなります。
車を売って、例えば月4回タクシーで買い物に行ったとしましょう。往復4000円として月1万6000円。年間20万円以下で収まります。レジャーで必要な時はレンタカーをしても1日1万円以下、月1回として年間12万円で済みます。
もし車がどうしても必要ならば、軽自動車などに乗り換えるだけで、ガソリン税などの税金や保険料などが大幅に安くなります。「車」と「保険」は家計の“金食い虫”。逆にいえば、それを見直すだけで大幅な節約につながるのです。
※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より