1月4日、吉本興業の大崎洋社長(58)は、創業100周年記念イベントの発表記者会見で、昨年芸能界を引退した島田紳助(55)について「いつの日か吉本興業のもとに戻ってきてもらえるものだと信じております。これは私たち全社員、全タレントの思いでもあります」と発言した。その後、吉本興業所属のパンクブーブー、あべこうじ、板尾創路らが、別の記者会見にて、大崎社長と同様に紳助の復帰を希望するとのコメントを残している。
暴力団との交際発覚が原因となった紳助の芸能界引退。直属の後輩にあたる吉本芸人たちはそんな紳助の復帰を願っていると発言したわけだが、吉本所属のある若手芸人は違和感を抱いているという。
「芸人仲間の間で、紳助さんの復帰を願っているという意見はまったく出てきていません。むしろ、復帰してほしくないという意見のほうが多い。記者会見でいろんな芸人が『紳助さんに復帰して欲しい』と話しているのは、必ずしも本心というわけではないと思いますよ。そういわざるをえない事情があると思っていいでしょうね」
お笑い業界に精通している芸能関係者はこう話す。
「今、吉本社内では大崎社長の意見は絶対なんです。ベテラン芸人であっても大崎社長に逆らうことはできないという状況。つまり、大崎社長が紳助さんの復帰を希望しているのだから、すべての吉本芸人がそれに同意するほかないということです」
この証言に従うなら、紳助復帰は吉本興業としての既定路線ということになるわけだが、紳助本人はどう考えているのだろうか。前出の若手芸人はこんなエピソードを明らかにした。
「紳助さんは、弟子筋にあたる芸人に『近々また仕事場で会えることになるで』なんていうメールを送っているらしいです。どうやら本人は復帰する気まんまんのようですね」
記者会見での大崎社長発言によって、吉本興業全体の意思となった「紳助復帰」。すでにカウントダウンは始まっているのかもしれないが、世間からの反発は大きく、吉本興業には批判の電話やメールも殺到しているという。今後、マスコミや芸能界が、紳助復帰をどのように判断するのか、注目が集まるところだ。