『AKB48』の一大ブレーク以降、数々のアイドルグループが誕生している。
デビューシングル『少女飛行』がオリコンウィークリー1位を獲得した『ぱすぽ☆』や、先日さいたまスーパーアリーナでクリスマスコンサートを開き、1万枚のチケットが完売した『ももいろクローバーZ』、加えて、『イトーヨーカドー』のCMで水着姿を披露し全国区となった『SUPER☆GiRLS』など、AKB48の陰に隠れてはいるものの、活躍しているグループは少なくない。
こうしたグループを、ポストAKB48のグループアイドル“第2世代”とするならば、早くも、“第3世代”と呼べるグループアイドルが頭角を現しつつある。地方のご当地アイドルから東京に進出をし、メジャーになりつつある『地方アイドル』も“第3世代”の主要なグループであるが、ここではそれ以外の特長のある注目株を挙げよう。
まずは、『ももいろクローバーZ』の妹分的ユニットである『私立恵比寿中学』。独特な曲とライブが人気を呼んでおり、先日のワンマンライブでは、代表曲『ザ・ティッシュ~とまらない青春~』で、客席に向かってポケットティッシュをキャノン砲で乱射するという派手な演出を敢行。“キングオブ学芸会”の異名を持つ“エビ中”の面目躍如たるステージングを披露した。
次は、『風男塾』。2006年に結成された『中野腐女子シスターズ』(現『中野風女シスターズ』)の派生ユニットで、メンバーはそれぞれ単独でも活動しているアイドルたちだが、『風男塾』は硬派な男子高校生という設定で、全員学生服で男装をしている。宝塚的な要素を持ったユニットであり、グループアイドルとしては珍しく中高生の女のコのファンが多く、また、同じアイドルのコたちからも支持されている。個性派グループアイドルの先駆け的存在である (2011年7月に『腐男塾』から改名された)。
最後は、アキバ系アイドルで今いちばん勢いのある『ぴゅあふる』。熱狂的なヲタ芸でライブを盛り上げるファンを持つことで有名なグループだが、『ぴゅあふる』の最大のウリはライブパフォーマンス。盛り上がってくると、ステージ上のメンバーが客席のファンに向かって、次々とダイブを決めるのだ。キャッチフレーズは、“日本初! ダイブするアイドルユニット”である。
あるグループアイドルのメンバーの1人はこう語る。
「こうしたグループアイドルに参加している女の子は、2つのタイプがあるんです。将来、タレントや女優として芸能活動をしていくことを考えているコと、単にアイドルになりたいコです。単にアイドルになりたいコは、ライブでファンと盛り上がれるだけでいい、と考えているコが多く、どんどん過激な演出になっていきやすいんですね。そういうコたちのグループは、ライブ中心なので“ライブアイドル”とも呼ばれたりしてます」