2012年1月8日にスタートするNHK大河ドラマ『平清盛』は、2005年放送の『義経』以来となる、平安時代を舞台にした物語。主人公である清盛(松山ケンイチ)の生涯を中心に、平家一族の栄枯盛衰が描かれる。
“松ケン清盛”は、本当の父親が違うという自分の出生の秘密を知り、葛藤する無頼で豪胆なキャラクターとして描かれているが、実際はどうなのか。今回のドラマの時代考証を務める歴史研究家の本郷和人さんは次のように解説する。
「高下駄を履いて闊歩するような荒くれ者だったという説と、エリート気質の品のある少年だったという両方の説があります」(本郷さん)
いずれにせよ、母性本能をくすぐる魅力的な男性だったみたい?
そして、ドラマでは女性用の着物を雑に着こなしながらも、それがさまになっている清盛。歴史コメンテーターの金谷俊一郎さんは、実際の清盛もおしゃれだったのではないかという。
「当時の平家の人々は貴族趣味に走り、華美な服装だったと伝えられています。清盛の自警団と呼ばれる14~16才の童子も髪を禿(肩までに切りそろえた児童期の髪形)にし、真っ赤な服を着させていたといわれています。清盛自身もきらびやかな衣装を好んでいたと思われます」
※女性セブン2012年1月19・26日号