昨年は低迷した日経平均だが、今年は主要国の指導者選挙や五輪などビッグイベントが目白押しで、株価回復への諸条件も少しずつ整いつつある。どんな銘柄が注目されるのか、マーケットバンク代表の岡山憲史氏は、 5月22日にグランドオープンする東京スカイツリー関連銘柄に注目する。
岡山氏は、施工した大林組や運営母体の東武鉄道といった王道銘柄に加え、商業施設内に総菜店を展開する予定のロック・フィールド(2910=証券コード、以下同)に期待を寄せる。
一方、同じ東京スカイツリー関連銘柄でも、カブ知恵代表の藤井英敏氏は銘柄選びに一捻りを加える。
「基本的にはすでに用地策定から受注に至る段階で株価に織り込まれていますが、防災を担当する日本フェンオール(6870)、商業施設・ドームシアターを運営するコニカミノルタホールディングス(4902)、内部ディスプレーを手がける乃村工藝社(9716)など直接的に連動する銘柄は今後も注目です。
加えて、スカイツリーのある墨田区に本社を置くアサヒグループホールディングス(2502)やライオン(4912)などは土地高騰で含み益が増え、業績向上につながることが期待されます。また、スカイツリーを眺められる錦糸町で映画館を展開する東京楽天地(8842)も集客の向上が見込まれています」
※週刊ポスト2012年1月27日号