外国語は、いざ学習を始めてもなかなか簡単には習得できないもの。しかし、特に英語の習得に関しては、クラシック音楽を聴くことが有効だと『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみの脳科学者・澤口俊之氏はいう。以下は澤口氏の解説だ。
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「英語」について、お話しすると、モーツァルトなどのクラシック音楽を聴くことも有効です。
英語による会話には、日本語よりも高い音がたくさん混じっています。音の高低は周波数=Hz(ヘルツ)で示されますが、日本語の周波数が最大1500Hz くらいなのに比べ、英語はその倍、3000Hzの周波数を持っています。この周波数の違いもまた、私たちに英語の聞き取りを難しくさせている要因のひとつなのです。
そこで、モーツァルトです。モーツァルトなどのクラシック音楽は高周波の音をたくさん含みます。ですから、英語の聞き取りの勉強の合間に、クラシック音楽を聴くようにすれば、「言語野」(脳の中の言語を司る脳領域)が高周波の音に早く馴れ、より効果的に英語が学べるはずです。
事実上の「世界語」である英語。最近は小学校の教育現場も「外国語会話」を取り入れつつあるようですが、グローバルな人材を育てるためにも、文科省にはぜひその流れを加速させてほしいと思います。
※女性セブン2012年1月19・26日号