ライフ

ピラミッド、モアイ、マチュピチュ 巨石文明は一本線になる

世界各地に散らばる古代文明。そこには多くの遺跡が残されている。それらひとつひとつは、地球上の遠く離れた場所でバラバラに発生したように思われるが、実はそうではない。驚くべきことに共通の技術が使われているのだ。

たとえば、巨石を積み重ねて、精緻な建造物を造る技術は、ピラミッドだけに見られるわけではない。同様の技術が、ギザからはるか距離のあるところで発達していた。

ピラミッド同様に謎深いイースター島にあるモアイ像は、最も大きなもので重さが100トンあり、約14km離れた採石場から切り出した石を、どうやって運んだのか現在でも不明だ。さらにイースター島のバイナプには、石と石が精緻に加工され、ピタリとはめ込まれた石垣が存在する。

同じような石の運搬・加工技術は、ペルーの遺跡群にも見られる。マチュピチュの空中都市は標高2000mに位置し、どのようにして10トンもの石を運び上げたのか、いまだに謎とされている。同じくペルーの遺跡であるサクサイワマン城壁も、サイズの異なる巨石を組み合わせて一分の隙間もない城壁が建造されている。

不思議なのは、これらペルーの遺跡群とイースター島を結ぶと、その線上にギザがあり、3つの文明が一直線上に並ぶのである。さらに、メキシコのテオティワカン遺跡にもギザと同様、3つのピラミッドがある。このテオティワカンからギザを直線で結び延長していくと、中国の陝西省西安に到達し、そこには何百もの「泥のピラミッド」が存在している。

つまり、ペルーの遺跡とイースター島を結ぶ線と、テオティワカンと中国陝西省を結ぶ線がクロスした点にギザがあるということになる。ギザは世界の「巨石文明」の中心だったのだろうか。

※週刊ポスト2012年1月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

日本人女性が“路上で寝ている動画”が海外メディアで物議を醸している(YouTubeより、現在チャンネルは停止されています)
《日本人女性の“泥酔路上寝”動画》成人向け課金制サイトにも投稿が…「モデルさんを雇って撮影された“仕込み”なのでは」「非常に巧妙」海外拡散を視野か
NEWSポストセブン
清潔さには外国人が驚くという新幹線のトイレ
新幹線トイレの汚物抜き取り現場のリアル 遅延が許されない“緊迫の30分間”を完遂させるスゴワザ一部始終
NEWSポストセブン
被害者の「最上あい」こと佐藤愛里さん(左)と、高野健一容疑者の中学時代の卒業アルバム写真
〈リアルな“貢ぎ履歴”と“経済的困窮”〉「8万円弱の給与を即日引き落とし。口座残高が442円に」女性ライバー“最上あい”を刺殺した高野健一容疑者(42)の通帳記録…動機と関連か【高田馬場・刺殺】
NEWSポストセブン
《歌舞伎町・大久保公園》ガードレールの一部を撤去も終わらない「立ちんぼ」と警察のいたちごっこ「ほとんどがホストにお金をつぎ込んで困窮した人たち」
《歌舞伎町・大久保公園》ガードレールの一部を撤去も終わらない「立ちんぼ」と警察のいたちごっこ「ほとんどがホストにお金をつぎ込んで困窮した人たち」
NEWSポストセブン
新生timeleszは社会現象に
菊池風磨のシンガーソングライター父、YouTuberとして本格始動 親子共演は「簡単じゃないかも…」、目標は「ファンと共に仲間と共に日本武道館です!」
女性セブン
2021年に渡米以降、1度も帰国していない
《新生活》小室圭さんと「ゆったりすぎるコート姿」眞子さん、「住宅リフォーム」特化の大型ホームセンターで吟味していたもの
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
〈50まんでおけ?〉高野容疑者が女性ライバー“最上あい”さんに「尽くした理由」、最上さんが夜の街で吐露した「シンママの本音」と「複雑な過去」【高田馬場刺殺事件】
NEWSポストセブン
ご結婚のハードルが下がりつつある愛子さま(2024年10月、佐賀県。撮影/JMPA)
愛子さま“生涯皇族”としての将来に光明 皇族数確保に関する会議で政府関係者が「女性皇族の夫に御用地での同居と皇宮警察による警備を認める」の見解を示す
女性セブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さんが刺傷され亡くなった。送検される高野健一容疑者(左・時事通信フォト)(右が佐藤さん、Xより)
〈シンママとして経済的に困窮か〉女性ライバー “最上あい”さん(22)、高野容疑者(42)と出会った頃の「生活事情」 供述した“借金251万円”の裁判資料で判明した「2人の関係」【高田馬場・刺殺事件】
NEWSポストセブン
角田信朗が再婚していた
格闘家・角田信朗が再婚していた!「本当の意味でのパートナーに出会えた」「入籍はケジメです」お相手は23歳年下の“女将さん”
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・Xより)
〈オレも愛里なしじゃ生きていけない〉高田馬場刺殺事件・人気ライバー“最上あい”さん(22)と高野健一容疑者の“親密LINE”《裁判資料にあったスクリーンショット》
NEWSポストセブン
体調不良を理由に休養することになったダウンタウンの浜田雅功
《働きづめだった浜田雅功》限界だと見かねた周囲からの“強制”で休養決断か「松本人志が活動再開したときに、フル回転で働きたいからこそ」いましかないタイミング
女性セブン