17年にもわたる逃亡生活の末、元オウム真理教幹部の平田信容疑者(46)が逮捕されたが、今後、注目されるのは特別手配中の高橋克也(53)、菊地直子(40)両容疑者の行方だ。
「数年前まで、ふたりがミャンマーに潜伏していたという情報がある」
こんな仰天情報を明かすのは、元警視庁刑事・犯罪学者・作家で“ファンタジー北芝”の異名をとる北芝健氏だ。
1998年11月には、埼玉県警が埼玉・西所沢のマンションに高橋と菊地が潜伏しているとの情報をつかみ、捜査員が踏み込んでいる。その際、ふたりの姿はなかったものの、衣類や料理の形跡が残されていたといわれる。その後の足取りは明らかになっていないが、北芝氏は次のように持論を展開する。
「現地ルートなどで私が入手した情報では1990年代後半、平田、高橋は台湾マフィアの協力で、日本から台湾に“密入国”。やがて、海路でタイのシーチャン島に渡り、バンコクに向かったそうです。菊地はそれより先に、偽造パスポートを使って空路でバンコク入りしていて、3人はバンコクで合流し、陸路で国境を越えてミャンマーにはいったというのです」
すでに明らかになっているように、平田は、教団元信者の斎藤明美容疑者にかくまわれ、福島、宮城、青森を経て、15年以上は大阪府内に潜伏していたとされるが、このいずれかの期間に、高橋、菊地とともにミャンマーに潜伏していたということか!? 北芝氏は、さらなる仰天情報をアツく語る。
「菊地は、ミャンマーで尼僧になっていたといいます。尼になればこの地域では、ミャンマーやタイ、中国などの国境を比較的容易に行き来することができる。高橋は現地で、バイクの修理業をやっていたというも目撃情報もあります」
にわかには信じがたい…。ただ、現在ふたりは日本にいる可能性が高いという。
「ミャンマーにいる可能性も否定できませんが、私の知る限りでは、いつも3人いっしょに動き回っていましたので、菊地と高橋もすでに日本に密入国し、国内に潜伏中とみるほうが自然でしょう。平田を斎藤がかくまっていたように、単独での逃亡生活なかなか難しいので、高橋と菊地にも協力者がいるということになる。今後、平田の供述により、菊地と高橋の行方についても捜査が進んでいくでしょう」(前出・北芝氏)
“ファンタジー北芝”の解説はどこまでも止まらないが、果たして高橋、菊地はいまどこに潜伏しているのか…。オウム事件の全面解決には、ふたりの逮捕がゼッタイに不可欠だ。