「最初は歯を白くすることに抵抗があったけど、いまではすっかりホワイトニングにハマっています」と、自著で語っている長谷川理恵(38)。韓国の人気ガールズグループKARAのク・ハラ(20)は、歯列矯正をして“歯美人”ともいわれ、ある歯科のCMにも出演。
これらホワイトニングや矯正をはじめとする「歯科審美治療」は、かつてはモデルや芸能人がするものというイメージだったが、最近では一般の女性にも浸透しはじめている。
「口元はその人の印象を左右する大きなポイント。むし歯を治療するときにも審美性に配慮すべきです」。こう話すのは、東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座教授で歯科医師の佐藤亨さんだ。
「むし歯を削ってできた穴に金属をつめたり、かぶせたりすれば、機能面では何の問題もありません。ところが笑ったときに銀歯が見えてしまうのが気になって心から笑えなくなってしまう人もいます。歯の色と同じ樹脂やセラミックを使って治療をすれば、機能面だけでなく見た目も治療の跡がわからず、心から笑うことができるんです。
つまり、歯並びといった“形態美”、白い歯であることの“色彩美”、そしてかみ合わせなどの“機能美”という3つの美の調和を図ることで、患者さんの心からの笑顔を引き出し、人生に幸福をもたらす。これが歯科審美治療の目指すところです」(佐藤さん)
※女性セブン2012年1月19・26日号