<突然ですが、今朝8時より私達夫婦の三回目の顕微授精です>
元・光GENJIで俳優の大沢樹生(42)が、昨年11月18日付のブログで妻の早耶香さん(27)と、不妊治療をしていることを公表した。
これまでの治療は、タイミング療法を1年弱、人工授精を8回、そしていまは顕微授精に挑んでいるという。
「1回目の顕微授精では卵子が4個だけでしたが、今回良質な卵子が19個とれて、そのうち16個が受精しました。そのうち、胚盤胞(着床前の状態の胚)まで育った13個を凍結していて、まもなく妻の体に戻していくところなんです」(大沢)
顕微授精とは、体外受精のひとつで、卵子と精子を採取し、顕微鏡を使い、技術者が卵子に精子を直接受精させるというもの。特殊な技術であるため、患者にとっては経済的負担が大きい。
「私たちが通っているクリニックでは卵子が何個取れても1回で35万円。その前後に注射や薬とか、受精卵を移植したりと、トータルで50万円ぐらいになるんです。医療はどんどん進んで、多くの人が不妊治療をされているのに、保険適用外の治療なので経済的な負担がものすごく大きい。しかも何度続くかわからないんです。保険適用にしたら負担が1つ減るわけですから、早く国に取り組んでもらいたいですね」(大沢)
経済的な負担以上に、不妊治療は多くの夫婦を精神的に追いつめていく。
「週に1回というわけではなく、多いときには週に3、4回通うんですね。今日も病院、明日も病院、次は何日後って、とにかく通院が続く。精神的につらくなる時期もあるので、それを妻だけじゃなくて一緒に行くことで支えてあげられたらなと思う。仕事で行けないとき以外は、ぼくは妻に付き添いますよ。産婦人科に行くことへの抵抗? それはまったくなかったです。そんな年じゃないですからね(苦笑)」(大沢)
それでも、治療が原因で夫婦喧嘩になったことは数知れない。
「何度も(不妊治療に)挑戦して頑張ってきて、今度こそはと期待してたけど妊娠してなかった。次こそはと万全を期して臨んだけど妊娠してなかった。先の見えない不安に加え、その期待と落胆を何度も繰り返すんです。些細なことで喧嘩になってしまう」(大沢)
いちばん大きな喧嘩は顕微授精1回目がダメだったとき。ずっと治療を続けてきて、体外受精の最終段階でもある顕微授精が失敗に終わったからだった。
「すごい期待してたんですよ。これでやっと…って。でも着床しなかった、妊娠してなかったとわかったとき、妻も落ち込んだし、ぼくもそうだった。妻に優しい言葉をかけ続けてフォローしなくてはいけないんでしょうが、ぼくもやっぱりショックで。何がきっかけかわかりませんけど、お互い口をきかなくなって。
3日、4日、5日とまったく口をきかなくなって。食事のときも何もしゃべらず、ぼくも無言で地方出張行っちゃったりとか。そのときに“こんなふうに喧嘩するなら、子供どころじゃないだろ”“夫婦関係を壊すくらいなら、治療はやめようや”って話し合って、ふたりでもう一度頑張っていこうとなったんです」
※女性セブン2012年2月2日号