夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(55歳)が資材メーカー勤務の奥様(56歳)。結婚以来、晩酌を欠かさないご主人です。
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もともと血糖値が高く、私も「お酒はやめたら?」といっていたんですが、会社の同僚が糖尿病で入院したのがショックだったらしく、「今年から酒はやめる」と宣言した主人。
「でも、新年の3日間は部下たちが年始に来たりするし、4日目からだな」と、いつもの焼酎お湯割りを飲む主人。翌日、「さあ、酒はやめたぞ!」と、ジンジャーエールを買ってきて飲んでいます。とにかく、酒をやめてくれて、私も一安心。
ところが5日目に、日本酒の一升ビンを手に帰宅しました。「飲まないんじゃなかったの?」と聞くと、「うん、約束通り飲まないよ」って、いっていることが分かりません。
「いや、鹿児島出身の部下が話していたんだけど、鹿児島では『酒』といえば焼酎のことで、日本酒は『日本酒』というらしいんだ。さすが、焼酎王国、なるほどなと思ってさ。僕も『酒は飲まない』と誓ったから、焼酎は飲まない。日本酒を飲むんだ」と主人。何よ、その屁理屈! 呆れたわ!それにあなたは鹿児島とは何の関係もないでしょ?
「いや、先祖は絶対、鹿児島だと思う。上野公園に行って西郷さんの銅像を見ると、親しみをすごく感じるし、キミの桜島ダイコンのような足も安定感があっていいと思うし」って、いい加減にして!!
※週刊ポスト2012年1月27日号