「知識としての節約術より、無駄をチェックし無駄をなくすことが大事」と指南するのは節約アドバイザーの矢野きくのさん。主婦の支持を得る実践型の節約家事ワザの極意をマスターしよう!
「安く買うこと以上に食材を腐らせたりせず無駄なく使い尽くすことがいちばん大事」と矢野さんは指摘。
特に節約の大半を占める食費では、出費を減らす買い方と調理にあまり手がかからない方法を組み合わせることで、光熱費も削減できる。
その具体策として野菜スープを一度に大量に作る方法と、ハンバーグを手作りする際に数種類を作って冷凍しておく方法がある。野菜スープは様々な料理のベースとなるため、大量に作っておけば、いろいろな料理に変化してくれるのだ。その際のミソは野菜スープは薄味から濃味へ変えていくこと。
野菜スープからトマトスープに作りかえることで、その後カレーにすることもできる。カレーはカレーライスやカレーパスタ、カレーうどんとして作ることもできるのだ。ハンバーグは普通サイズの他に肉団子やミニサイズを作っておくとお弁当にも便利だ。一度に作って展開をイメージするのがコツ。また、保温調理を意識して余熱利用するのもポイントだという。
「掃除で無駄をなくすポイントは掃除機がけは必ず部屋を片づけてから行うことと、場所によってペーパーモップを使うこと」だそう。つまり、掃除機がけはそれだけ電気代がかかる作業というわけだ。
また、掃除用洗剤もそれぞれの場所別に売られているが「意外と共通で使えるものも多く、100円ショップでも買える『マイクロファイバークロス』はガラスや浴槽の汚れも取れ、繰り返し使えて経済的」で超オススメだそうだ。
洗濯物をなるべく少なくするとすべてが好転。
「洗濯を節約する大前提は、まず買う際に汚れにくい色や素材を選ぶのがコツ。そして、自宅で洗濯しやすいものを選べばクリーニング代もかかりません」と矢野さん。たとえば羽毛布団でも冬は2枚重ねで、夏は1枚で使うタイプなら、自宅でも扱いやすい。つまり買うときから洗濯を考えて購入することが大事だ。
「バスタオルをスポーツタオルで代用したり、シーツの上にビーチタオルを敷くなどして、洗濯物をワンサイズ小さくするのもポイント」。こうして洗濯物を減らせば、使う水も洗剤も電気代も時間も節約できる。
※女性セブン2012年2月2日号