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早大生御用達『三品食堂』 ラテンアメリカ協会も早食い挑戦

昔から早大生御用達の『三品食堂』

学生時代、懐かしく思い出すのは大学近くの定食屋。今も店主たちは、変わらぬ味と笑顔で出迎えてくれる。そんな「わが大学の人情定食屋」のひとつ、早稲田大学早稲田キャンパス近くにある『三品食堂』を紹介しよう。

応援部の学生が「先日の納会ではお世話になりました」と深々と礼をすると、「おお、いらっしゃい」と店主の北上昌夫さんが笑顔で出迎える。

早稲田大学西門そば、早大生御用達の牛めし屋『三品食堂』は昭和40年創業。もとは角帽店だったが学生が制服を着なくなり、北上さんの母親が商売替えをして開いた。当初は牛めし、カレーライス、カツライスと店名通り三品のみだったメニューも、今はバリエーション豊富。

「メニューは学生のリクエストに応えて広がったんですよ。カツライスを食べていた学生が、おふくろに牛めしのタレをかけてと頼んで誕生したのが『カツ牛めし』。これにカレーをかけた『ミックス』を発案したのは、昭和49年卒業の鍛冶舎巧君でした。それから大盛りでは足りないという理工学部の落合君のために赤いどんぶりに盛ったのが、超大盛りの『赤』です」(北上さん)

最もボリュームのある「赤玉ミックス」は正味1.2キログラム。年末には早大ラテンアメリカ協会が早食いに、応援部が恒例の「三品納会」で大食いにチャレンジする。

北上さんは、平成3年に学生たちが書き綴った「三品愛好会ノート」と、学生たちとの写真を収めた6冊のアルバムを大切にしている。卒業式の日、挨拶に訪れる学生も多い。

【住所】東京都新宿区西早稲田1-4-25
【営業時間】11~ 15時、16時~ 18時半
【定休日】日曜・祝日・早大休校期間

撮影■伊坂英彰

※週刊ポスト2012年2月3日号

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