流通ジャーナリストの金子哲雄さんが、女性セブンで気になるページを紹介! 1月19・26日号の「同窓会のオキテ」特集は、同窓会当日のスタイリングやメイク術の伝授、5人の同級生が座談会で本音を語るなどの内容だったが、金子さんは以下のように解説する。
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今年のセブンは、読者ターゲットをR40により絞り込んできてますね。ターゲットを明確にすることで情報に曖昧さがなくなり質が上がります。女性誌に限らず、視聴者を20~30代の働く女性に絞った『ZIP!』(日本テレビ系)や、ユーザーを酒飲みに絞った「しじみ汁」なんかもヒットしていますよね。
ぼくもターゲットを絞って情報発信しています。それはズバリ、女性セブンの読者。具体的なモデルは国道16号線沿いに住む世帯年収450万~500万、お子さんがいて、軽自動車に乗っている家庭です。この人々の目線や意見が日本のマスだからです。
「同窓会のオキテ」はまさにR40に絞られた企画です。サブタイトル「『変わんないね』といわれるための」と、表紙のサブタイトル「『誰、あんた』といわれないために」が、R40の同窓会への不安とニーズをすべて表していますね。
「絆」ブームもあって同窓会は増えそうです。居酒屋の昼間の割安プランを利用してママ会を開いているママが、その延長線で同窓会を開くことも考えられます。ホテルの同窓会プランや幹事代行業、アパレルの「同窓会コーディネート」の提案など、同窓会マーケットができそうです。バレンタインデーのように、企業が「同窓会の日」を仕掛けていってもいいでしょうね。
※女性セブン2012年2月9日号