塩ひとつまみを加えたヨーグルト100gを毎食前に食べるだけ――。この超簡単な“塩ヨーグルト”ダイエットが、密かな話題となっている。
人気テレビ番組『B. C.ビューティー・コロシアム』(1月5日放送・フジテレビ系)で、このダイエットに挑戦したのは、タレント・カイヤ(49)。60日で4.6kg減、体脂肪率6.0%減に成功。フェイスラインやヒップが見事に引き締まっていた。
昨年初めてブルガリアを訪れたフードコーディネーターの大島菊枝さんは、
「ブルガリアでは、レストランでも家庭でも、食事のたびにかならず『アイリャン』という塩ヨーグルトドリンクが出てくるんです。おかげで、現地の料理をたくさん食べても胃もたれせず、体が軽くなったと感じました」
共立女子大学・名誉教授の中澤勇二さんは、塩ヨーグルトの効果について、こう話す。
「ヨーグルトを塩水で希釈することで、乳酸菌が活動しやすくなり、腸内環境を改善できます。また、日本人に不足しがちなカルシウムを補うことで、体脂肪が燃えやすい体になるのです」
中澤さんは塩ヨーグルトのさらなる効果について語る。
「乳酸菌とカルシウムが豊富なヨーグルトに、ナトリウム(塩)と水分を加えることで、さらにダイエット効果を期待できます」
カルシウムが不足すると、脂肪分解を阻害する副甲状腺ホルモンが分泌されてしまうため、ダイエット中は積極的にカルシウムを摂取したほうがいい。
また、成分のひとつである乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やすことで、老廃物をスムーズに排出させるという。
ナトリウム(塩)と水の効果については、体液に近い濃度(0.85%)の塩水を摂ると、腸内の浸透圧が上がり、便が水分を含んで量が増え、排出されやすくなるそうだ。
※女性セブン2012年2月9日号